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上信国境 黒斑山(2,404m 雪山初め)

2017/02/04(土) 黒斑山(くろふやま, 2404m)

天候:快晴

メンバー:ta1y、P855

 

2017年2月4日、浅間山第一外輪山が1つ、黒斑山に登ってきました。

この黒斑山、標高は2404mと、標高だけで見た場合、中々に高い山ではありますが、

登山口の高峰高原(標高1973m)からスタートして、標高差500m少しと短時間登山が可能。

そして、長野県の東側に位置し、気候的には太平洋側の気候寄りで安定(晴れやすい)。

コースも樹林帯が多く、危険個所が少ないため、雪山入門としてピッタリの山となっています。

と言うことで、昨年の赤城山に続き、

練乳登山部雪山パート2となる、雪にすっぽり覆われた、黒斑山登山報告です。

それでは、どんな感じだったか、振り返ってみましょう。

■今回のまとめ

①100点満点の快晴に恵まれ、富士山~八ヶ岳~北アルプスの隅々まで見ることが出来た。

②樹林帯と言えど、風が吹き抜けるので、防寒対策をしっかりする必要がある。

③ワカンを使うと、フカフカ雪でも歩きやすくなる。スノーシューも欲しくなった。

④山頂からは、鼻息荒いシマウマ柄をした、浅間山の堂々たる姿を拝むことが出来た。

■ルート&スケジュール

チェリーパークラインを通り、高峰高原ビジターセンター駐車場に車を停めて、

車坂峠登山口→表コース→トーミの頭→黒斑山山頂。下山は、来た道を戻る。

スケジュール

08:36 車坂峠登山口

10:28 トーミの頭

11:02 黒斑山山頂(昼休憩&写真撮影 1時間54分)

12:56 出発

13:06 トーミの頭

14:23 車坂峠登山口

TTL時間:5時間47分(内 活動時間:3時間26分、休憩時間:2時間21分)

活動距離(往復):5.4km、高低差:425m

前日2/3(金)に前乗り集合して、向かう手筈でしたが...

自分が仕事の関係で遅くなり、準備やらなんやかんやで、高崎を出たのが、当日のA.M.2:00....

A.M.3:30に前乗り集合場所の佐久平駅に到着し、近くのコインパーキングに停めて、車中泊しました。

7:00にta1y部長と合流し、部長の車に相乗りして、道中買い出しを挟みながら登山口まで移動。

ビジターセンターは、とても立派な建物でした。

今回は、登山口まで向かう、チェリーパークラインにも積雪が予測されたので、

ta1y部長のJeep パトリオットで向かいました。当然、四駆+スタッドレス装備。

道は、途中から↑上の様な雪道で、所々、アイスバーン状態でした。

自分の車じゃ登れなかったのは確実(マツダ デミオ 2駆+スタッドレス)。

こうした、道中雪道が予測される場合には、四駆+スタッドレスタイヤ、場合によってはチェーン装備で、余裕を持ちたいですね。

立往生、滑って事故とか笑えないので。

そして自分も、四駆の車が欲しくなりました。フォレスターとか。

駐車場で、準備運動と荷物の確認。

自分のザック↑は、宴会道具が入っているので、パンパンです。

宴会道具は準備万端だったのですが、カメラを忘れるというまさかの展開。大失態です。

ということで、今回は、自分のケータイカメラ+ta1y部長のiPhoneカメラでお送り致します...

登山靴に履き替えて、登山口まで移動します。

今回のメンバーは、練乳登山部 部長、ta1yさん。

仕事の関係で、前日、東北出張から帰って来て、すぐの参戦。

東北も雪が凄かったハズなのに、登山でも凄い雪へ突き進んでいきます。

そして、わたくし、練乳登山部 カメラ担当の、P855。

睡眠時間が、まさかの3時間台という睡眠不足状態でありますが、

快晴の雪山に来れて、昨年暮れの谷川岳における雪辱を、文字通り晴らさんがため、

アドレナリンが噴き出し、大分テンションがめんどくさい方向に振切れています。

...そんな愉快な2名で、お送り致します。

※wkfkさんは、ご家族のインフルエンザ看病ということでお休み。まだまだインフルエンザシーズンは続くので、体調には十分気をつけたいところ。

8:26 車坂峠登山口に到着。ケータイで必死に看板を撮るわたくし。

看板の左側には、登山届ポストが設置されています。

登山届を投函して、本日のSummit Pushスタートです。

登り始めは、緩やかな登りの、雪原みたいな所を通ります。

この日は、超快晴で序盤から遠くまで見渡せます。

が、風がかなり強くて、ハイパー寒かったです。樹林帯とナメずに完全武装して正解でした。

登りから下りまで、ずっとハードシェルを着ています。

ta1y部長も、超快晴にご満悦の様子。

部長愛用の、LOWA TAHOE PROもWAX加工で、アジが出ております。

踏み跡は十分に付いていますが、

フカフカ雪で、時折足がとられるため、ワカンを使うことに。

が、グローブはめたままだと、とっても付け辛くて、無駄な時間を取ってしまいました。

これは、申し訳なかったなーと思います。

今度からは、グローブはめた状態で、付ける練習をしようと思います。

何とかワカンを取り付けて、歩いてみると、確かにいい感じです。

登山靴だけだと、ズボボボボボボといくような所でも、ズボボ程度で済みます。

表現ヘタクソですみません。

ワカンのサイドに爪も付いているので、少し斜度がある所でも、ガンガン進めました。

遠くの山々まで見渡せます。こちらは、八ヶ岳方面。

八ヶ岳の左側に、甲武信ヶ岳、瑞牆山、写真だと見辛いですが、その後ろに富士山も。

.....と開始早々、指をさしながら、テンションが上がっているわたくし。

多分、「あれ、蓼科じゃないッスかね!!?」 とか言ってる所。

登って、少し下った所に、いい感じの雪原が広がっていました。

おや? ta1y部長の様子が....

ビュンっ!

ズボッと、雪へダイブ。雪と戯れています。

三日前くらいから、仕事で東北へ出張していて、イヤというほど雪を見ていたにも拘らずのアグレッシブさである

そして、自分も...負けじと...

涅槃STYLEをメイク。ライカ、ブッダの休日Club.

ひとしきり雪と戯れたら、再び登り返します。

ワカンの付いた足を、ハの字に開き、爪を効かせながら登っていきます。

道中、雪面に字を書く。ta1y著。

Rennyu Mountaineering Clubの頭文字。

しばらく進むと、開けた所に出ます。岩が転がっているので、

ザックを置いて、岩に腰かけて休憩。

左手前の篭ノ登山(かごのとやま)の右側に、四阿山(あずまやさん)見えてきました。

そして、篭ノ登山の後ろには...

ずらーぁぁぁっと、一直線に、白く染まった飛騨山脈 a.k.a.北アルプスが現れます。

木々の後ろには、中央アルプス。右側には、御嶽山と乗鞍岳。

景色を楽しんだら、再び登っていきます。

背の高い木の樹林帯を抜けていきます。

葉が生い茂る季節の樹林帯は、「悪」であると信じて疑わない自分ですが(景色が見えないから)、

冬の雪に覆われた時は、中々に風情があって良いものですね(上から目線)。

樹林帯を登り、標高を上げていくと...

先程よりも、さらに名峰連なる北アルプスの山々を見る事が出来ます。

義務教育課程で、飛騨山脈(北アルプス)、木曽山脈(中央アルプス)、赤石山脈(南アルプス)を総称して、「日本の屋根」と呼ぶ、と習いますが、

なるほど、その一角を形成するのに恥じない、北アルプスの山脈っぷりを、この遠く離れた黒斑山からバッチリ見ることが出来ます。

更にさらに進んで行くと...

何だか、噴煙を上げている、縞々の山が出てきました。浅間山です。

樹林帯を抜けると...

槍ヶ鞘というポイントに出ます。

ココでは、前方の視界が一気に開けて、成層火山のお手本の様な、円錐形をした浅間山の全体像を拝めます。

ta1y部長も、嬉しさのあまり、このガッツポーズ。

そして自分も、万歳三唱STYLE。

...もうお気づきかもしれませんが、自分のケータイカメラは、白飛びしまくってます...

一方で、iPhoneカメラは中々にキレイに写りますね。

一体どこのどいつだ、カメラを忘れたのは(憤怒)

雪に埋まった標識。山頂まで600m。頑張っていきましょう。

牙山(きっぱやま)の後ろには、西上州の山々が控えています。

急登を登ると...

10:28 トーミの頭に到着。

先程よりも、さらにズドンと浅間山の全貌を見る事が出来ます。

黒斑山は、最強の浅間山展望台であることに、間違いはないでしょう。

登ってきた甲斐のある、大展望でした。

トーミの頭でしばし休憩後、山頂を目指します。

ここから再び登りが急になるため、ワカンを外して、アイゼン(10本爪)に付け替えました。

景色が開けて、風が非常に強かったので、フードが立ち上がってます。

ツララで鼻水を作るわたくし。

もうすぐ花粉症シーズンだというのに、この余裕。

シーズン中は、これよりもっとRunnin' Noseだというのに...

浅間山観測点を過ぎれば、山頂は、目と鼻の先です。

11:02 黒斑山山頂に到着!!!

快晴のもと、最高の展望に恵まれ、完全勝利を掴むことが出来ました!!!

そして、集合写真第二弾。

新企画の、「山頂において、アツいスニーカーと共に写真を収める。」。

練乳登山部は、スニーカー好きのメンバーで構成されているため、

その好きさ加減を、前面に出していければなと考えています。

好き通り越して、ジャンキーの領域に足を踏み入れていますが。

まぁ、自分は、Nikeなら臭い嗅いだだけで、ある程度本物か偽物か分かりますけどね(マジ)。

持参した、スニーカーのご紹介。

ta1y部長は、DUNK SB "Tiffany Diamond" 通称ティファニーDUNK。

アメリカはLAにある、Diamond Supply COという、スケートブランド提案カラー。

当時、そして今も、DUNK SBシリーズの名作として、人気は根強く、

定価(17000円位)に対して、3~4倍のプレミアが付いていたりします。

普通なら、こんな山奥ではなく、原宿辺りのイケてるスニーカーショップのガラスケースに飾られるような靴なのですが...

レアモデルを雪山に持ってくる部長に感服です!!!

そして、自分が持参したのは、AIR FORCE1 PUERTORICO4。

New Yorkで毎年行われる、Puertorican Day Paradeを記念して発売された、4弾目。

そこまでのレアモデル....という訳ではないですが、知っている人は知ってるモデル。

そして、ハードシェルの色と合わせる感じで選びました。

ひとしきり写真を撮ったら、昼食、もとい、宴会タイムに入ります。

メニューは、キムチ鍋。

寒い日には鍋、という選択は、

自然界に存在する法則と同様、覆せない必然的なものです。

他には、芋(a.k.a.フライドポテト)と...

餃子を焼きました。近くておいしいセブンは、本当に偉大です。

使っている焼き網は、UNIFLAMEのミニロースターです。

これは、マジで買ってよかった系登山用品の一つです。

これさえあれば、餅も、焼きおにぎりも、ハマグリも焼けるので、

宴会系登山をするうえにおいて、とっても活躍します。

日常生活でも、スーパーで買ってきた焼き鳥を温めると、チンするより雰囲気が出ます。

そして、最後は、餃子を鍋にインして、キムチ餃子!

これが一番おいしかったですね!!!

スープまで、すべて飲み干す位には美味しかったです。

そうそう、バーナーはMSRのドラゴンフライを持って行きました。

極寒なので、プロパン含有と言えどドロップダウンが怖かったので、ガソリンストーブにしました。

期待通りのパワフルな火力で、鍋を美味しく頂けました。

そして、燃焼音が、マジでうるさくて、最高でした。

鍋を食べ終えて、火を切ると、辺りが静寂に包まれるくらいには轟音そのものでした。

宴会場。2時間くらい宴会していました。

山頂標識の近くで、鍋のいい香り&轟音をまき散らしていたので、

2~3グループの方々に話しかけられました。

宴会も終わったので、荷物をまとめ、下山を始めます。

上↑は、帰りたくない、と、トイザらスで座り込みをかける子供バリに駄々をこねるわたくし。

....とにかく下山します。下山したら、温泉と軽井沢アウトレットが待ってるよ!

最高の景色をありがとう、黒斑山。また来るよ、黒斑山。

しつこいようですが、

浅間山を望む最強の展望台であることは間違いがありませんでした。

帰り際に撮った、上越国境方面。またもや谷川周辺には、雲がありそうでした。

次自分が登るときは、超快晴の日に登りたいものです。

登りが急と言うことは、帰りは急斜面を降りるということになります。

コケるのが怖かったので、自分はアイゼン付けて、ノロノロと下りました。

帰りも北アルプスの絶景は続く。

浅間山最強の展望台という性質に加え、北アルプスの隅々まで眺めることが出来る....

黒斑山、なんというポテンシャルの高さなんだ...!!!

道中、キレイな雪面を見つけたら...

当然ダイブ。

部長、行きは、うつ伏せだったので、帰りは大の字をメイク。

やはり、東北出張で雪と戯れた甲斐もあってか、美しい大の字でした。

自分は、寝JUMPMANで対抗。

山でJUMPMANは、自分のアイコン→定番化したいところです。

どんどん下っていくと、次第に北アルプスも、篭ノ登山の陰に隠れていきました。

14:23 車坂峠登山口に戻ってきました。

無事に帰って来れたこと、最高の景色が見れたことに感謝!!!

荷物を車に積み、靴を履き替えて、高峰高原ホテルまで歩きます。

スニーカーへ履き替え

自分は、先程のAIR FORCE1、ta1y部長はAIR RAIDへ。

このAIR RAIDは、かつて栄華を極めた裏原ブランドrealmadHECTIC別注カラー。

2003年頃のモデルです。

そう、そして、この履き替えが、後に悲劇を起こすことも知らずに...

高峰高原ホテルで温泉に入ります。大人一人500円ナリ。安い。

温泉は内湯一つで、窓からは、八ヶ岳方面を見ることが出来ます。

細かい情報化かもしれませんが、更衣室前には麦茶が完備されていました。

お風呂上りには、恒例のコーヒー牛乳...と思ったのですが、

コーヒー牛乳は置いてありませんでした(←注意ポイント)。

ですが、併設されている喫茶店的な所で、スイーツを頂けます。

最初、ソフトクリームを注文しましたが、

ta1y部長が↑上のアフォガードを注文しているのをみて、いてもたってもいられず、

結局、同じものを注文。

ビターなコーヒーに、ミルク感の強いアイスクリームがとても相性が良く、

美味しく頂きました。......広義で言うと、これもコーヒー牛乳なのかな??

スイーツを頂いたら、佐久平駅まで戻り、車を回収したら、軽井沢アウトレットへ。

NIKEやら、THE NORTH FACEやら色々と回っている時に悲劇が起こります。

なんと、ta1y部長のAIR RAIDが、加水分解によってパックリ逝ってしまいました...

確かに発売から13年以上経っているので、危ない領域ではありましたが、

実際に出先で食らうと、非常に危ないですね。

この後、閉店間際のNIKEに駆け込み、部長は新しい靴を購入して、事なきを得ました。

帰路の途中、横川SAで夕食を食べたのち、自分は高崎へ、部長は横浜へと家路に着きました。

以上、黒斑山登山でした。

最後までご覧頂き、ありがとうございます。

浅間山を見るには、どこで、どの季節が一番いいか?、と問われたら、

自分は、冬の黒斑山から、と即答すると思います。

あの噴煙を上げる、均整の取れた山容に加え、

雪のシマウマ柄を纏った浅間山を間近で見れば、

登ってきてよかったと、心から感じることが出来るのではないかと思います。

滑落するような危険箇所はありませんが、急な斜面があったり、風が非常に強いです。

慎重に歩く、進む道を小まめに確かめる、防寒対策をしっかりして臨めば、

雪山入門編としてピッタリの山ではないかと思います。

快晴の日に当たれば、浅間山だけでなく、

北アルプス、中央アルプス、八ヶ岳、富士山、奥秩父の山を望む、ウルトラ贅沢な眺めを楽しめます。

まだまだ、雪山シーズンは続きますが、安全第一で行こうと思います。

日々登れること、安全に登れることに感謝!!!

恒例の〆の1曲は、浅間山が活火山と言うことで、この曲。

Emerson,Lake&PalmerでTARKUS!!!

プログレッシブロックの中でも、個人的に大好きな組曲。

アルバムのアートワークも最高です。

そして、オーケストラVer.も圧倒的!!!

それでは、次の山で。

また明日ヤッホーSTYLE.

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