秩父 武甲山(1,304m)
- p855
- 2016年11月4日
- 読了時間: 11分
2016/11/04(金) 武甲山(ぶこうさん, 1304m)
天候:晴れ
メンバー:p855, 会社の先輩2名
11/4 に秩父の武甲山へ登ってきました。
今回は、単独でもなく、練乳登山部でもなく、
会社の先輩2名を交えての、お気軽登山です。
前日、自分と一人の先輩は、群馬マラソン2016に出場しまして、
自分は10km、先輩は42.195kmのフルマラソンを走りました。
で、先輩は、フルマラソンの筋肉痛冷めやらぬ中の登山となりました。
となると、リハビリも込め、そんなにキツく無くて、
かつ、群馬以外の山ということで、
この武甲山に白羽の矢が立ちました。
はい。今回は、日帰りお気軽トレッキングin武甲山です。
この武甲山、石灰岩採掘のため、削り取られた山容もさることながら、
頂上からは秩父の街並みを一望出来、
下から見上げても、上から眺めてもとてもいい山でした。
そして、下山後は、温泉と秩父名物 ホルモン焼肉に舌鼓を打つという、
秩父の旅を満喫する仕様となっています。
ということで、どんな感じだったのか、振り返ってみましょう。
■今回のまとめ
①登山道までのアプローチは、石灰岩採掘工場を通り抜けた先にある。
②11月初旬でも、山頂付近は風が吹いて結構寒かった。
③頂上からは、秩父の街並みや、両神山を見ることができた。
調子が良いと榛名山まで見えるらしい。
④寒い日はコーラより、甘酒を振舞うと喜ばれるらしい。
⑤登山道は、特に危険な箇所はないが、
舗装された道の、傾斜のキツい下りは、膝に負担がかかる。
■ルート&スケジュール
ルート

スケジュール
09:45 一の鳥居(登山口)
11:30 御嶽神社
11:45 武甲山山頂
12:00 御嶽神社(昼休憩)
13:30 下山開始
15:36 一の鳥居

6:30に起床→朝食→準備して、自分の車で先輩をピック。
8:00ちょっと過ぎに高崎を出発して、途中買い出しを入れて、
9:45に一の鳥居(武甲山登山口)に到着。
自分の会社は、11/3~11/6まで4連休扱いでしたが、カレンダー的には平日。
そんなに登山者もいないと高を括っていましたが、ご覧の通りの盛況ぶり。
2箇所程しか空きがありませんでした。
Googleマップで「一の鳥居」と検索すると、
大阪の一の鳥居駅というところにヒットするので注意。
ざっくりな道案内としては、横瀬駅から、線路沿いに歩いて、
三井マテリアルの工場の看板を右に曲がればOKです。
Googleマップで検索した結果は→コチラ
鳥居の右側に簡易トイレ(和式)があるので、トイレを済ませたり、
登山靴履いたり、準備を始めます。

今回一緒に登るのは、会社の先輩2名(左からIさん、Nさん)。
Iさんは、現役テニス部で、昨日はフルマラソンに出場。
過去には、一緒に富士山や谷川岳にも登ったりしています。
富士山登った時も、強靭な体力でグイグイ引っ張って頂きました。
しかし今日は、フルマラソン後ということもあり、さすがに疲れが残っているようでした。
Nさんは、自称:凄い登山しない系山ガール なのですが、
今年の3月には、北アルプスの唐松岳に登ったりする人です。
「マイナス30℃くらいで寒かった~。」とか軽く言います。
山の知識も豊富で、上級者なのです。

登山口のすぐ左側に登山届ポストがあるので、登山届を提出して、
本日のSummit Pushスタートです。
今回は、武甲山山頂までの往復なので、往復4時間程度。
最近、往復7時間越えがほとんどだったので、とても気持ちが軽いです。

武甲山を過去に1回登ったことのある、Nさんを先頭に進みます。
登山口から入ってすぐは、傾斜の緩い砂利道を進んでいきます。
杉の木がとても良く整備されていて、並木道みたいになっていました。

写真がボケてしまっていますが、今回の足元は、履きならしということで、新しい登山靴をおろしました。
モデルは、AKUのヤツミネGTX。
岩稜帯も、テント泊も、残雪期も攻めれる「硬い」靴ということで選んでみました。
前回の火打山 テント泊で、mont-bellのツォロミーブーツを履いていました。
ツォロミー自体はとても良い登山靴で、3シーズンの日帰りなら、
岩場も木道もオールラウンドに使える靴ではないかと考えています。
しかしながら、テント泊装備の重い荷物を背負った時に、
アッパーがそこまで硬くないため、少し足がグラつく感じがしました。
自分の足腰が鍛えられてないということもありますが、
お店の店員さんに聞いてみると、やはり重い荷物を担ぐ時は、
アッパーが「硬く」しっかりした靴だと歩行が安定して、疲れにくくなるので良いですよ、との事。
以上の理由で、この靴を選んでみました。
保温材は入っていないので、冬の泊りとかは無理かと思いますが、
今シーズンの目標である、2月~3月の谷川岳登山において、
どこまで使えるか試してみようと思います。
そして、次の日、初冠雪の谷川岳で早速実践投入してみます。

話を戻して...
しばらく歩くと、岩が出てきますが、傾斜は緩いので、グイグイ進めます。
Nさんは、登る方が得意!と豪語するだけあり、いい感じのペースで引っ張っていきます。
Iさんに自分のストックを貸しましたが、フルマラソン後とは思えない感じで進んでいました。
やっぱり、日常的に運動していたら、違うんだなと実感。

進むと生簀(いけす)が現れます。
マスとかがいる、らしいです(Google調べ)。

生簀を通り過ぎると、舗装された道になります。ちょっと傾斜がキツくなる。
登るときは問題なく通過しましたが、
下るときは、結構膝に響くので注意ポイントです。

沢沿いを歩くので、ちょっとした滝壺的なモノが見れます。
水が青くて綺麗でした。結構深いんだろうなぁ。

そうこうしている内に、本格的な登りに入っていきます。

空気はヒンヤリしていて、ハイクアップで熱くなる体を程よく冷やしてくれます。
脇目も振らずに、ひたすらに太陽に向かって一直線に伸びる杉の木。
また例えが、地域限定になってしまいますが、
地元丹沢の、大山 ヤビツ峠ルート的な雰囲気だなと感じました。

どんどん進むと、不動滝が見えてきます。
山頂までの水場ポイントです。


滝の横には、ボトルの大群が。鍋割山かよ。
水は冷たくて、おいしかったです。
説明書きのある看板によると、ペットボトルを山頂まで運んで、
山頂にあるトイレの流し水として使う協力を促しているようです。
.......ちょっと今回は、ペットボトルは運びませんでした。お許しください。

暫く登りごたえのある道が続きます。
登山道は、よく整備されいるのか歩きやすかったです。

チューチューガタゴト進んでいくと、大杉のある場所に出ます。
ベンチもあり、休憩ポイントです。
※ここ以外は山頂までベンチはありません。

とても大きな杉の木。
圧倒的トトロの森な雰囲気。
20メルテはゆうにある、どっしりとしたおもむき。
樹齢何歳ぐらいなんですかねぇ。

崩れた看板。
ここから山頂まであと1時間とのこと。
コースタイムより結構巻いて登って来れたので、
少し長めの休憩を取り、呼吸を整えます。
休憩で止まると結構寒いので、温かいコーヒー飲んだりして体を温めました。

休憩したら、山頂までスパートをかけます。
↑上の写真だと結構な登りのように見えますが、
実際にはそこまで急ではなかったです(体感的に)。
大杉を越えると、傾斜は急ではないと感じました。

黒い岩に混じって、白い石が露わになっています。石灰岩ですかね?
武甲山は、北側斜面が石灰岩で形成されているため、
工業的に非常に重要な石灰岩採掘が行われています(Wikipedia調べ)。


さらにチューチューガタゴト進んで、
11:30 御嶽神社に到着。
ここまで来れば登りはほぼ終了。
山頂まであと少しです。
右奥にトイレがあります。

紅葉は、一部がしていて、ほとんどは緑色、もしくは落葉していました。
今年は雨が長続きして、紅葉はあんまりな感じでしたね。

御嶽神社。
立派なお社でした。
無事に登れたことに感謝を込めて、手を合わせました。

鳥居右側には、武甲山の特徴と、レキシを説明している看板があります。
古の時代から秩父の人たちに縁のある山なのですねぇ。

そして、説明文の左下にちょこんと、ゆるキャラが鎮座しています。
横瀬町イメージキャラクター「ブコーさん」!!!!!!
※ブコーさん、Twitter民のようです→コチラ
顔の真ん中上側が、石灰岩採掘で削り取られた山肌をレペゼンしています。
地元にゆかりのあるキャラ選定に、とても好感が持てます。
自分が住んでる高崎市のゆるキャラなんて、「タカポン」とかいう、何に基づいているかよく分からない奴ですからね。
2014年ゆるキャラグランプリの覇者として、全国にその名を轟かす、「ぐんまちゃん」有する前橋市と大分差がある状況です。なんてたって。
※尚、本当にどうでもいい話ですが、自分の地元秦野市のゆるキャラも大分アレです。
同じ山をテーマにしているのに、ここまで差があるとは...

山頂に行く途中に鐘撞堂がありました。
もちろん、鐘を鳴らしておきました。

更に進んで....

11:45 武甲山山頂に到着!
山頂からは、秩父の街並みを一望できる、良い眺めです。

左側には、秩父の名峰、両神山も見えます。

もっと、澄んでいる日には、遠く榛名山まで見えるようです。
この日は、霞がかっていて、そこまでは見えませんでした。

武甲登山トレーニングの看板。
500回登頂って、凄いですね。


山頂からは、 秩父の街を全部見渡すことができます。
秩父の街からは武甲山の、その特徴的な姿を眺めることができます。
秩父を代表する山の看板に偽りなしの展望でした。

ひとしきり眺めを楽しんだら、御嶽神社まで降りて昼食にします。
今回、複数人で登るということで、フライパンでウインナー焼いて、振舞いました。
NさんはJETBOIL持っているので、お湯をソッコーで沸かして頂いて、
各々、カレーメシ、カップ麺、お味噌汁を頂きます。

ピンぼけまくっていますが...
食後は、コーラで乾杯!
ソロ登山における、下山後の儀式を、山頂で、そして他人にも強要していくSTYLEであります。
喜んでもらえたんですが、でも寒い日は温かい甘酒とか良さそうだよね、と提案されました。
確かに、寒い日は温かい飲み物の方がテンション上がりますよね。
次登るときの参考にしよう。そうしよう。
お昼食べて、休憩して、13:30に下山開始。
粛々、粛々と下っていきます。写真は省略します。
下りの方がマラソンと同じ筋肉を使うようで、Iさんはかなり辛そうでした。
なので、ペースを落としたり、二文字しりとり~三文字しりとりをして気を紛らわせながら下ります。
しりとりは、Nさんに「ろ」でハメられまくって、自分、ボコボコにされました...
あ、先程書いた通り、舗装された道の下りは、膝に響くのでくれぐれもご注意の程。

そんなこんなで、15:36に下山完了。特に危険な箇所も無く、お気軽登山を楽しめました。
ちなみに、ガッツリ系登山をしたいという方は、↑上の看板の通り、
武甲山から小持山~大持山縦走ルートも用意されています。
お気軽から本格派まで、広い守備範囲を持つブコーさん、さすがです。

下山後は当然温泉行くでしょ!ということで、近くにある武甲温泉に向かいました。
平日扱いのため、大人一人700円ナリ。(露天風呂、サウナもあるので)安い。
※土日祝日は、800円になるそうです。
※道中の目印は、横瀬小学校の前を通過する時の、躍動感あるポーズをとったアイツです。

湯船に浸かり、疲れを溶かした後は、恒例儀式Pt.2。
戸田牛乳、とてもおいしかったです。

コーヒー牛乳飲んで、お土産コーナーを物色。
ポテくまくんなるゆるキャラを冠した煎餅を買いました。うに味。
ポテくまくんの方が可愛いなぁ。
他にもカレー味とか5種類位フレーバーがありまして、
Iさんは、せっかく来たんだし、と言いながら全てのフレーバーを購入していました。

16:30過ぎに温泉を出て、次どうする~?ってことで、
時間的にはまだ早いですが、登ってお腹が空いていたので、さっさと晩御飯にします。
ということで、せっかくなら、秩父の有名でガッツリ食べれるモノにしようと決まり、
赴いた先は、ホルモン焼肉 一番館。
結構有名なお店のようですが、入った時間が早かったので、一番乗り状態でした。

おいしいホルモンで、登山で断裂した筋繊維を回復させます。
臭みが全くないホルモンで、本当においしかった!!!。
他にもネギ塩タンとか、キャベツを注文して、本当にガッツリ頂きました。
おススメです。ココ。
食べ終えたら、そのまま真っ直ぐ帰路へ。
長瀞有料道路~花園ICから高速に乗って、19:30頃に高崎ICで下車。
渋滞には全くハマりませんでした。
そのまま、先輩方を送り届けて。20:00に家路に着きました。
明日は、谷川岳に登るので、アイゼン、防寒対策を考えた装備を準備して、
11:00に就寝。初冠雪登山に気持ちを高めていきました.....
以上、武甲山 日帰り登山でした。
往復4時間程度で登れて、危険な箇所も無く、さらに山頂からは秩父の街を一望できる...
登山入門としてマチガイナイ山であり、経験者にも、あの眺めは絶対に満足できるのではないかと思います。
そして、ガッツリ登山を楽しみたい方には、小持山~大持山縦走ルートもあるので、
先に書いたように色々な楽しみ方が出来ます。
さらに下山後は近くに温泉あり、グルメありと、下山後の楽しみも完璧に用意されているという、
秩父の山旅を100%楽しめる仕様となっています。
登山したいけど、人で溢れかえっている山はちょっと....でも眺めも楽しみたい...
...というニーズにもしっかり対応できます。
武甲山、秩父を代表する山の実力を実感した山旅でした。
次は、縦走ルートも挑戦してみたいですね。
日々、山に登れること、仲間とチューチューガタゴト歩けることに感謝!!!
それでは、この一曲で〆!!!
疲~れた~。
それでは、次の山で。
また明日ヤッホーSTYLE.
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